愛に包まれて旅立ちました

伝えたい事

随分久しぶりの投稿です。

画像は、最後に一緒に旅行に行った2023年4月 

母お誕生日月の城崎温泉です。

作家ものうつわのお店bonton.を2025年3月に

今後の介護を見込んで閉店しました。

まだまだ、一緒にいる時間があると思っていましたが

安らかに、自宅で旅立ちました。

母が注いでいた、みんなへの愛。

母が注いでいた皆への愛。

その愛は、母自身を包み込んで旅立たせてくれました。

母、85歳。自宅で静かに永眠しました。

亡くなってから改めて感じたのは、
母がどれだけ多くの方から愛されていたかということ。
彼女の在り方そのものに、胸が熱くなりました。

息苦しさと闘いながらも「ありがとう」と笑顔を忘れない母

肺を患い、食も細くなり、
体重も20数キロほどに減っていました。
生きているだけでも辛い状況だったと思います。

それでも母は、訪問医師、訪問看護師さん、ヘルパーさん、
介護に関わるすべての方に、必ず笑顔を添えて伝えていました。

「ありがとう」の言葉。

右肩を少し上げて、チャーミングな笑顔で「ありがとう」。

「よこいさん、体調どう?」
「気持ち悪くない?」と聞かれれば、
指で丸をつくって「オッケー」。

母はいつも言っていました。

「誰かに何かをしてもらうのに、当たり前はない」

介護に関わる皆さんは口を揃えて、
「どんな体調の日でも、横井さんはかならずありがとうと言ってくれる」。

そして、

母から人生のいろいろなことや、家族の在り方を学んだと…

皆の愛に包まれて

忙しい中、介護に携わった皆さんが
「どうしても、横井さんときちんとお別れがしたくて」と
時間をつくって会いに来てくださったこと。

訪看さんは夜中でも駆けつけ、
先生とも密に連絡を取りながら、
心ある対応をしてくださいました。

慣れない介護も、丁寧に教えてくださって、

穏やかな気持ちで介護ができました。
おむつ替えや着替えのコツも掴み、
覚悟がいる吸引もできるようになりました。

沢山の学びを母と一緒に経験しました。

母が大好きな自宅で看取ることができたこと。
みんなの愛に包まれ、

家族に見守られながらやすらかに旅立てたこと。
それだけで胸がいっぱいです。

妹二人は海外在住。

シドニーの妹は、リモートワークで少し前から一時帰国して看取ることができ、

フランスの妹は間に合わなかったのですが、

LINEビデオでずっと亡くなるまで、声をかけつづけ見守ってくれていました。

そして彼女にだけ見えた、

母の身体の上にふわふわ浮かぶ白い雪のようなもの

一度消え、またふわふわと沢山舞っていたそうです。

「見える?」と聞かれましたが、

母の傍にいた私と妹、訪看さんは見えず…

点滴の予定時間の10分前に静かに旅立ち、

訪看さんが部屋に入ってきた瞬間、

「お線香の香りがする」といっていました。

幸せな気持ちで天国に

自宅でお通夜をし、

近所の家族葬会館で葬儀を行いました。

遠方からも駆けつけてくださり、

母と親交の深かった方や親戚と私たちで執り行い、

心のこもったお通夜と告別式だったと、皆で話していました。

妹がお化粧をし、ホットカーラーで髪を巻き、ネイルをして

大好きな胡蝶蘭で顔のまわりを飾って旅立ちました。

「お待たせしました」と父に話してると思います。

お寺さんは、妹が見た母の旅立ちの話を聞いて
「幸せな気持ちで天国に行かれたのでしょう」
とおっしゃいました。

葬儀社の方が

「泣いたり笑ったり、仲の良い三姉妹ですね」と出棺前に声をかけてくださり、

きっと母も喜んでいると思います。

今年、父の33回忌を済ませ、

11月の父の月命日のお参りをした数日後に母は旅立ちました。

77歳まで喫茶店を切り盛りし、

亡くなる前に従業員Mちゃんと会った時は、

彼女の手をギュッと握り離さなかった…

みんなに感謝の気持ちを一生懸命に伝えていました。

私たち3姉妹も、母から沢山の愛を受け取ってきました。

やりたいことにチャレンジさせてもらい、

それぞれが自分の人生を歩くことができたのは、

母の後押しがあったからこそです。

「今迄本当にありがとう。お疲れさまでした。

少しパパのもとでゆっくりと過ごしてください。」

四十九日までは、7日ごとに法要を行い、

母が極楽浄土へ向かう道のりを家族で見送ります。

海外在住の妹たちもそれまで日本に滞在し、

三人姉妹でこんなに長く一緒に暮らせるのは、

母がくれた贈り物だと感じています。

毎日、母の思い出を語りながら過ごす時間そのものが、

母の愛そのもののように思えます。

人生のしめくくりをどう迎えたいか?

母の旅立ちを見て、

「人生の最後をどう締めくくりたいか」

そんなことを静かに考えました。

今を一生懸命生きることはもちろんですが、

最期をどう迎えたいかは

日々の自分の心との「向き合い方」が作っていくのだと感じます。


見栄や比較に惑わされず、

清らかな気持ちで日々を整えること。

愛情をもって人に接すること。
感謝を忘れないこと。
努力すること。
そして、笑顔でいること。

母のように、笑顔と愛をまとって生きたい。

料理上手で、おもてなしが好きだった母。
いつだって笑顔を絶やさず、
誰からも愛される人でした。

私も母のように、

「また会いたい」と思ってもらえる人を目指して、

日々を丁寧に過ごしていきたいと思います。

母に関わってくださったすべての皆さまに、

心からの感謝をお伝えします。

本当にありがとうございました。

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